昨年夏に企画された Friends & Family Day Cruise は、GWの横須賀帰港スケジュールが変更に成り中止になってしまったので、2011年以来2年振りの開催となった。今年の夏を象徴するような不安定なお天気の中、24日(土)に計画されたイベントは、予定通り実施されて、過去の見せ方とひと味違ったCVW-5の エアパワーデモが、房総半島沖合の訓練海域で30分弱行われた。
横須賀海軍基地の12号バースを離れる前 午前8時前
そろそろ GWがバースを離れようかという頃、隣り合わせている海上自衛隊横須賀基地からJMSDFの潜水艦が出港して行く姿があった。右の船はGW出港用のタグボート
空母の一大イベントである Freinds & Family Day Cruise に招かれた、親族、友人等と 船、航空団で働く海軍人等が、横須賀港を離れるGWの甲板上を散策。今回のクルーズでは、事前にCVW-5の航空機を艦に残して入港はせず、ヘリコプターも含めて全ての機体を厚木基地に降ろして、まさに Flat Top状態の飛行甲板でのスタートだった。
浦賀水道を抜けて行くまでの間は、GWの左右を海上保安庁や米海軍の警戒船が護衛伴走する
航行する船舶が多い東京湾を出て行くまでの間は、広い甲板の上にいて左右を見渡していると、様々な船とすれ違ったり、追い越されたりして、なかなか愉しい
昼頃に行われる エアパワーデモに備えて 空母の生命線 スチームカタパルトのメンテナンスが行われていた。![イメージ 8]()
さしずめ、 " エアー射出 ” か?
JBD と略される Jet Blast Deflectorのメンテナンスも事前に行われた。空母から飛行機を射出させる時に、スチームカタパルトのシャトルに前輪に在る ローンチ・バーを引っかけて カタパルトの動力と自前の推力を複合することで、わずか2秒で 空母の甲板の短い距離で飛行機は空へと舞い上がる。
早朝に横須賀を出港したものと思われるJMSDFの潜水艦を再び発見!
東京湾から外洋の太平洋上に出る頃には、同じ日に Friends & Family Day Cruise を実施した
11:00から予定通り FOD Walk Down で甲板上にゴミが落ちていないか、大勢で目を光らせて掃除をした
11:25頃から エアパワーデモに先駆けて、厚木基地を離陸したMH-60R/S 2機が GWの付近へ到着して、艦の右脇を何度か旋回していた。HSM-77のCAG機 NF #700と HSC-12もCAG機 NF #610というゴールデンコンビのお出ましだった。
#400の1回目は T/Gなのでフックが降りていない。
#300は最初から着艦せずに T/Gを1回見せるだけのデモという計画だった。
2本しか張っていなかったワイヤーを見事に1発で捉えて無事に2回目で着艦に成功した#400。
1986年8月7日 ABBOTSUFORD, Canada An-124-100 CCCP-82005 Aeroflot
2009年7月20日 RAF FAIRFORD C-130E RS 63-7825 37AS / 86 AW SUAFE
2011年2月5日 LAX B737-823 N825NN American Airlines
手順を踏んで、大勢のデッキクルー達が入念に整備して カタパルトシャトルを 空荷で走らせる
その時に、パワー全開に上げたジェットブラストをこの大きな鋼鉄製の板で受け止めて、上方へと逃がして、効率が重要視される空母上でのオペレーションに貢献する。JBDが備わっているおかげで、次に射出される機体がすぐ後方にまで近づいて射出の順番待機できるのだ。
この日は、VFA-195の F/A-18E NF #400が、着艦と発艦のデモンストレーションを見せただけだったが、わずか1機の為にでも、朝から多くの兵隊達が、持ち場の点検・メンテを入念に行って、その時に備えていた。
DDG-54 CURTIS WILBUR 、 DDG-56 JOHN S. McCAIN の2隻が空母の後方に付けて来た。
そして、早朝から待ちに待った 11:45 より CVW-5のエアパワーデモが開始された。
最初は VFA-115 NF #300と VFA-195 NF #400 2機のスーパーホーネットがオーバーヘッド・キャリアブレイクから、各1回ずつ T/Gを見せた。
飛行隊長自らデモを実施して、大勢の観客達から熱い視線を浴びた。
今日は2MBまで残り少なくなってしまったので、つづく・・・